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実績一覧:実績一覧:研削する特殊素材に関して(一覧)

シリコン単結晶

半導体用シリコンの結晶生成時、円筒面が不揃いで硬い酸化膜が出てきます。これを除去成形するのにする作業に本機が威力を発揮しています。これは他の加工方法では加工熱のため内部歪、クラック等を生じて製品の特性にばらつきが出るからです。

電気抵抗体

直径4~20mm極薄円筒板の外周部を研削するために、特殊ワークブレードを本機に取り付けて加工するように工夫してみました。以前は機械化できなくて人手により外周部を磨いていたので、その生産性の向上は比較になりません。

磁石鋼

磁石鋼の外径を研削するのに砥石センターレス研削盤で加工していました。ところがこの素材は硬くてもろい為、一回あたりの取り代を増すと素材が割れたり端面がかけたりするので、少しづつ切込み7~8パスして仕上げていました。そこで本機に切り替えたところ、2パスで仕上げるようになりました。というのは研削ベルトは弾性切削を行うため、重切削をしても素材が割れたり欠けたりする心配が少ないからです。

セラミックパイプ

特殊セラミックパイプの外径を本機で加工しています。これは前記③の磁石鋼と同様、割れやすいので他の方法では加工が難しいからです。

ジルコニュームパイプ

このパイプは原子燃料用カプセル等に使用されるもので、非常に酸化しやすく砥石などでは加工熱が出て歪を生じるため加工が大変難しいのです。しかし研削ベルトならば砥石に比べて研削性も優れ、発熱もはるかに少ないため、この外形加工が大変容易に行えるようになりました。

アルミニューム

砥石では目詰まりを起こして加工できませんが、研削ベルトでは殆ど目詰まりしないので好都合です。例えばダイキャストされたモーターローターの外径の一皮剥ぎに本機を使用しています。

銅合金

アルミニュームと同様、砥石では研削できないので、研削ベルトが活躍する材料です。例えば伸銅丸棒の表面を従来は化学的に酸洗い処理をしていましたが廃液処理の問題もあり、本機に置き換えさっぱりしたということです。

グラスファイバー

研削ベルトの研削性の良いことを生かして工作作業を可能にします。加工例としては地下埋設ケーブルの保護パイプや釣竿などがあります。なお、釣竿はテーパーになっているので、テーパー研削ができるように一部改造しました。

カーボン棒

乾電池用電極のカーボン丸棒は射出成形のため表面がやわらかすぎます。この表面を一定仕上げ面に粗さにするため、本機で一皮剥ぎ取ることにしました。また、発電機用ブラシを従来は旋盤加工していたのを、本機に置き換え外形加工を行っています。